「眠る前と起きた時に水を飲もう」とよく耳にしますが、「なぜ水を飲まないといけないの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
なぜ水を飲むのかというと、睡眠中の身体の変化が大きく関わっているからです。
この記事では睡眠と水分補給について「なぜ水を飲まないといけないの?」」という疑問にお答えしながら、水分補給をするメリットと身体にやさしい水分補給の方法も紹介します。
水分補給の必要性がわかれば、眠る前と起きた時に水を飲むことができ、より健康的な生活を送ることができますよ。

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眠る前と起きた時は水分補給が大切
人は睡眠中にたくさん汗をかきます。
汗の量はコップ1杯分(200ml)ほどといわれ、汗だけでなく尿になる水分を含めると、トータルで500mlほどの水分が睡眠中に失われています。
そのため、眠っている時は水分が失われやすく脱水傾向となることから「眠る前に水分補給をしよう」といわれています。
また朝起きた後は、夜に汗をかいているので体内の水分が失われている状態です。
朝起きてから水分補給をすることで、失われた水分を補うことができ、スッキリ目覚めることができます。
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睡眠中に汗をかく理由
人は睡眠中にたくさん汗をかきますが、なぜ汗をかくのか気になりますよね。
なぜ睡眠中に汗をかくのか、その理由を紹介します。
よい眠りにつくため
人は活動する昼間に体温が上がり、休息する夜は体温が低くなる傾向があります。
夜に体温を下げることで、体内のエネルギー消費が低下し、休息状態に入るように促すのです。
そして体温の低下は睡眠の質と関係しており、体温を下げると体内の活動が抑制されるため、リラックスしやすい状態になります。
リラックスしやすい状態で眠りにつくことで、ぐっすり眠れることができ、翌日の疲れが取れてスッキリ起きられます。
夢をみるため
睡眠は深い眠りのノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠の2つサイクルを繰り返しています。レム睡眠は、脳が活発化し夢をみる睡眠です。
レム睡眠では夢の内容や感情が脳内で再生され、脳がエネルギーを消費するため体温が一時的に上がります。
そこで上がった体温を下げるために汗をかくのです。
この汗は、体内の水分が皮膚の表面に現れ、蒸発することで体温を下げています。
睡眠中も身体が動いているため
睡眠中も私たちの身体は動いており、心臓が一定のリズムで動き、血液を循環させるために働いています。
また睡眠中も日中と同じように老廃物を排泄し、栄養をエネルギーにする新陳代謝も行われています。
老廃物は汗となって体から外に出したり、尿をつくって膀胱の中にためたりします。
起きている時ほど身体の活動は活発ではありませんが、睡眠中も私たちの身体は動いているため汗をかくのです。
空調や寝具などの影響があるため
睡眠中の環境によっても汗をかくことがあります。
寝室の気温や湿度、換気の状況、パジャマや布団などの影響により、体が熱くなったり湿度が高くなったりすると、汗をかいて熱を体の外に逃がそうとします。
季節に合わない寝具や寝苦しい環境だった場合、汗をかきすぎて脱水になることあります。気温や湿度に合った寝具とエアコンや換気などによる適切な空調管理が必要です。
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眠る前と起きた時に水分補給をするメリット
眠る前と起きた時に水分補給をすると、さまざまなメリットを得られます。 うれしいメリットがたくさんあるので、ぜひ読み進めてくださいね。
病気の予防が期待できる
睡眠中は水分が失われるため、血液がドロドロになりやすくスムーズに流れにくくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
失われる水分を眠る前にあらかじめ補給しておくことで、心筋梗塞や脳卒中の予防が期待できます。
そして起きた時も水分補給をすることで、流れにくくなった血液をスムーズに流すのに効果的です。
美肌に導かれる
体内の水分が失われると、肌が乾燥しやすくなります。
肌の乾燥は肌のバリア機能が壊れやすくなるため、肌トラブルに繋がることがあります。
眠る前と起きた時に水分補給をすることで、体内の水分を補うことができ、肌の乾燥を防ぐことができます。
水分補給をすると肌の乾燥を防ぎバリア機能が保たれるため、肌トラブルの予防も期待できます。
ぐっすり眠れ、疲れがとれる
眠る前に水分補給をすると睡眠の質が高まり、疲れがとれて翌日スッキリ起きられます。
反対に眠る前に水分補給をしないと、睡眠中にたくさんの水分が失われやすく、口やのどが渇き不快感や眠りの妨げになることがあります。
また睡眠中は汗をかき体温を下げますが、体内の水分がないと汗をかけず体温を調節しづらくなるため、睡眠の質が悪くなることもあります。
睡眠の質が悪くなると「眠っても疲れがとれない」となってしまい、疲労が蓄積されてしまいます。
日中のパフォーマンスが向上する
眠る前に水分補給をすると睡眠の質が高まり、疲労を翌日に持ち越すことがなくなるため日中のパフォーマンスが向上します。
質の高い睡眠ができると、日中に眠気を感じることなく集中力が維持できるため、効率よく仕事や家事ができますよ。
また、よい睡眠はイライラなど、感情の不安定さを落ち着かせるのにも効果的です。
日中の活動スイッチをオンにする
起きた時の水分補給は、睡眠中に失われた水分補給だけでなく、日中の活動スイッチをオンにする役割もあります。
私たちの身体は、交感神経と副交感神経からなる自律神経が24時間働いており、日中は交感神経が優位に、夜間は交感神経が優位に働いています。
身体の中を水分が通ると、日中の活動で優位になる交感神経がさらに刺激され、活動しやすい身体になるのです。
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眠る前と起きた時はコップ1杯の水を飲もう
睡眠中は水分が失われるため、眠る前と起きた時はコップ1杯の水を飲みましょう。
「もっとたくさん水を飲みたい」と思われるかもしれませんが、眠る前にあまり多くの水を飲むと、トイレが近くなり夜中に起きてしまい、ぐっすり眠ることができません。
また、人が一度に体内に吸収できる水分は200~250mlといわれており、それ以上の水分補給をしても体内に吸収されず、尿として排泄されます。
そのため眠る前と起きた時の水分補給の量は、コップ1杯がちょうど良いとされています。
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水は常温を飲もう
眠る前と起きた時の水分補給は、冷たい水よりも常温の水がおすすめです。
冷たい水は胃や腸の刺激になるので、眠る前に冷たい水を飲むと寝つきが悪くなることがあります。
また、冷たい水はお腹が冷え、下す要因にもなるかもしれません。
水分補給の際は、お腹にやさしい常温の水を飲みましょう。
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眠る前・起きた時の水分補給は
ウォーターサーバーがおすすめ

水道水はカルキ臭が気になって飲みづらく、水を沸かしてから飲まれる人もいますが、眠る前と起きた時に水を沸かすのは面倒ですよね。
眠る前と起きた時の水分補給は、すぐに水が飲めるウォーターサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーは冷水だけでなく、温水と常温水が出るタイプのものがありますので、お好みの温度の水をすぐに飲むことができます。
睡眠の質を上げるために、ぜひ、眠る前と起きた時の水分補給を習慣にしてみてください。