運動に欠かせない水分補給ですが「運動に適した水ってある?」と思うことはないでしょうか。
水には種類があり、その中で運動に適した水があります。
運動に適した水が分かれば、より効率的に運動ができ、理想の身体づくりができるようになります。
そこで今回は、運動に適した水を中心に、運動で水を飲むときのポイントも紹介します。
水以外の飲みものが運動に適しているのかも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

( 1 of 4 )
運動に適した水は硬水
水には軟水と硬水があります。
硬水と軟水の違いは「硬度の量」で、硬度とは水1Lあたりに含まれるミネラルの量です。
WHO(世界保健機構)の基準では、硬度120㎎/L以上の水は硬水、硬度120㎎/L未満の水は軟水と定められています。
運動に適した水はどちらが良いのかというと、ミネラルが多く含まれている硬水です。
汗と一緒に体内のミネラルが流れ出るため、ミネラルが多く含まれている硬水を飲むと失われたミネラルが補えます。
しかし硬水を飲むときには注意が必要ですので、次の項目を読み進めてくださいね。
( 2 of 4 )
硬水を飲むときに気をつけたいこと
日本の水は軟水が多いため、私たちの口と体は軟水に慣れています。
硬水は口あたりが重く独特な味を感じるのが特徴であり、初めて飲むと驚くかもしれません。
また、硬水が体に合わないと、お通じが緩くなることがあります。
ミネラルのひとつであるマグネシウムは便秘の薬として用いられており、運動中に飲むとトイレを催すケースがあります。
ランニング中だったり、試合などのゲーム中など、トイレに駆け込みづらい場合がありますので、慣れている軟水を運動中に飲み、運動後に硬水を飲むのがおすすめです。
硬水はゴクゴクと一気に飲むと胃腸の刺激になるため、少しずつ飲むように注意しましょう。
( 3 of 4 )
軟水を飲んで、ミネラルをプラスしよう
硬水が口や体に合わない場合は、軟水を飲んでもかまいません。
硬水と比較すると、軟水に含まれるミネラル量は多くはないですが、汗で失われるミネラルは軟水でも補給できます。
軟水だけを飲む場合は、ミネラルが含まれた食べものを食べて補うとよいでしょう。
運動中や運動後に軽く食べられるミネラルを含んだ食べものは、ナッツ・梅干しなどがおすすめです。
しかし梅干しには塩分も多く含まれているので、いくつも食べないようにしましょう。
また、運動後に炭水化物をとると、運動による疲労回復を早めることが期待できます。
運動後の炭水化物を含む食べものは、バナナや小さめのおにぎり、カステラなどがおすすめです。
( 4 of 4 )
運動で水を飲むときのポイント
運動をしているとき、汗をかいたらただ水をゴクゴク飲めばよいわけではありません。
運動で水を飲むときのポイントを紹介します。
こまめに水を飲む
水を飲むときは、一度に多くの量を飲むのではなくこまめに飲むことを心がけましょう。
私たちの体が一度に吸収できる水分量は200ml〜250mlといわれており、それ以上の水分は尿として体から外に出ます。
こまめに水分をとることで体に吸収され、効率のよい水分補給ができます。
運動する前に水を飲む
運動する前に水を飲むことで、運動のパフォーマンス向上が期待できます。
特に日頃あまり水を飲まれない人は、運動で汗をかくと体内の水分がさらに少なくなり、頭痛やめまいといった脱水症状を起こす恐れがあるため注意が必要です。
そのため、運動する前に水を飲むことで脱水が予防でき、体調が悪くなることがなく運動を続けられます。
空調の効いた場所でも水分をとる
スポーツジムやフィットネスクラブなど、空調がよく効いた場所では汗をかきづらいかもしれません。
しかしエアコンの効いた部屋は乾燥しており、汗をかかなくても体内の水分がすこしずつ奪われています。
空調が効いている場所でも、意識して水分をとるようにしてくださいね。
( 4 of 4 )
水以外で、運動時の相性がいい飲み物って?
ここまで軟水・硬水が運動するときに適しているのかを紹介しましたが、水以外の飲み物が運動に適しているのかも紹介しますね。
スポーツドリンク
スポーツドリンクには多くの糖分とミネラルが含まれています。
激しい運動をした後や、夏の暑い日の熱中症対策には向いていますが、そうでない場合は過剰な糖分と塩分をとる要因となってしまいます。
空調が効いた場所や軽い運動であれば、ミネラルが含まれた水で十分ですよ。
炭酸水
炭酸水は水に二酸化炭素が含まれている飲みもので、天然の炭酸水と人工の炭酸水があります。
天然の炭酸水は火山ガスを由来としているものや、地中に住む有機物由来のものなどがあり、ミネラルが含まれているため運動に向いています。
日本産の天然の炭酸水はとても少なく、外国産がほとんどです。
人工の天然水は水に炭酸を加えてつくられるのですが、原料となる水が天然水であればミネラルが含まれています。そうでなければミネラルは含まれていません。
ミネラルが含まれている炭酸水かどうかは、製品のラベルを確認しましょう。
炭酸水はお腹が膨れ食欲を抑えられるので、ダイエットにも使われます。
しかし炭酸による刺激により、人によっては胃が痛くなることがあるため、少量ずつ飲みましょう。
ジュース
ジュースには糖分がたくさん含まれており、運動の水分補給には向いていません。
また、常にジュースを飲んでいると、糖分を常に補給することになるため、血糖値が下がりにくくなり病気に繋がることがあります。
そのため日頃の水分補給は水が一番おすすめです。
コーヒー、紅茶
コーヒー、紅茶にはカフェインが含まれており、利尿作用があるため運動の水分補給には向いていません。
運動で汗を流した後にコーヒーや紅茶を飲むと、さらに体内の水分が失われてしまいます。
アルコール
運動をした後は「アルコールを思いっきり飲みたい」と思うかもしれませんが、アルコールにも利尿作用があるため注意が必要です。
アルコールを飲むと、体内ではアルコールを分解しようと多くの水分が使われるため、体内の水分がどんどん失われていきます。
もし付き合いで運動後にアルコールを飲む機会があるのなら、アルコールを飲む前に水とミネラルを多めにとっておくと安心ですよ。
( 4 of 4 )
ミネラルが含まれた水はどこにある?
ミネラルが含まれた水は運動に適していると紹介しましたが「ミネラルが含まれた水はどこにあるの?」と思われたのではないでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、日々使っている水道水にはミネラルが含まれています。ミネラルがどのくらい含まれているかは地域によって異なりますが、日本の水道水は軟水がほとんどです。
しかし水道水は消毒に使われている塩素の味がするため、おいしくないと感じる人が少なくありません。
またミネラルが含まれた水はコンビニやスーパーでも購入できますが、運動の度に購入するのは面倒に感じますよね。
そこでおすすめしたいのがウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーがあれば、自宅での運動ならすぐに飲めますし、外での運動ならマイボトルに入れ持参すれば、手軽にミネラル補給ができます。
ウォーターサーバーはボトルを交換するタイプのものは軟水と硬水があり、自分の好みに合わせて選べますよ。
( 4 of 4 )
軟水と硬水のウォーターサーバーどちらを選べばよい?
運動の頻度が多く硬水に慣れている人は、硬水のウォーターサーバーがおすすめです。
しかし、ウォーターサーバーを運動以外のシーンでも、日常的に使うことを想定すると、軟水のウォーターサーバーの方が使い勝手がいいと言えます。
軟水ですと、和食にも合いますし、コーヒーや紅茶を飲む際にも向いています。
(summary)
水分補給とミネラルを摂りながら運動しよう

運動すると汗をかき、体内のミネラルも外に流れるため、ミネラル補給は欠かせません。
ミネラルは硬水に多く含まれているため、運動をするときは硬水がおすすめです。
しかし硬水が体に合わない場合は、軟水とミネラルがとれる食べものを食べて補うようにしましょう。
ウォーターサーバーを上手に利用して、ミネラルを補給しながら、運動する習慣がつくといいですね。