「水をしっかり飲むのが大切だと聞くけれど、なぜそんなに大切なのか知りたい」「水分が不足すると、なぜだめなの?」と疑問に思っている人はいらっしゃいますか?
水分はたくさん摂りましょう、とあちこちで聞いたことがあるかもしれませんが、実際人の身体の中で水がどのような働きをしているかを、知っている人は少ないかもしれません。
そこでこちらの記事では人の身体で水が、どのような働きをしているのか、水分の摂取量と排出量のバランスについてを解説します。
水分不足になると、どのような症状が現れるのかも紹介するので、ぜひ気になる人はチェックしてみてください。

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成人の身体の約60%ほどは水分でできている
人の身体の成分で最も多いのが水分で、その割合は成人男性で約60%にもなります。
もし70kgの体重の男性なら、42Lが水分ということになります。数字にすると、かなりの量ですよね。
このうち1/3が血液や細胞外液であり、2/3が全身の細胞内にあります。
また、成人女性は約55%、高齢者は50〜55%程度、赤ちゃんは約80%もの割合が水分です。
人にとって、水分がどれほど重要かが数字からも明らかですね。
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人の身体での水の働きを知ろう
それでは、人の大半を占めている水分は、体内でどのような働きをしているのかを知っていきましょう。
水がどのような働きをしているかを具体的に知ることで、水分補給の大切さがより理解できるようになりますよ。
身体中に栄養を届ける
人の身体には隅々まで血管が張り巡らされていて、その中を血液が巡ることで身体中に栄養が届けられます。
血液の成分の半分以上は血漿(けっしょう)というもので、その血漿の9割は水分となっています。
つまり、人の身体の隅々まで栄養を届けるためには、水分をしっかりと身体の中に摂り入れておくことが大切です。
水分が足りなくなると、血液粘度が高まったり不健康状態になったりする、いわゆる「血液ドロドロ状態」になってしまう恐れがあります。
老廃物を体外に排出する
また、血液が巡ることで、老廃物を血中に溶かして腎臓まで運び最終的に尿として排出する働きもあります。
腎臓は、老廃物を運んできた血液をろ過し、不要な老廃物を尿と一緒に体外に排出するのが役割です。
老廃物が取り除かれたきれいな血液は、また腎静脈を通って体内を巡ります。
このように、水分が大半を占める血液は、栄養や老廃物を正しい場所に運んで体内を正常な状態に保っています。
体温を調節する
人の体温を調節し適温で保つというのも、体内にある水の役割の1つでとても大切です。
体を動かしたり気温が高かったりすると汗が出るのは、体温を適温で保つためのシステムの1つです。汗をかき、皮膚から蒸発することで熱が奪われるので、皮膚の表面温度を下げてくれます。
汗をかくことで、水分が余計に蒸発して不足してしまうので、よりたくさん水分補給するのが大切です。
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水分の摂取量と排出量の関係
それでは、人の身体の水分の摂取量と排出量の関係について、詳しく説明していきます。
人の身体からどれだけの水分が排出されているのかを知ることで、たっぷりと水分補給をした方がいいことがより理解しやすくなりますよ。
1〜1.5L程度の水が尿となり排出される
人は約1〜1.5L程度の水分を尿として排出します。身体にとって不要な老廃物を全部出し切るためには、最低でも500mlは尿として排出しないと、身体に残ってしまいます。
たくさん水分をとって尿の量を増やすことで、しっかりと老廃物を体外に出すことができます。
それだけの量を尿として排出するためには、さらにたくさんの水分を体内に摂り入れる必要があります。
体重1kgにつき35mlの水分摂取が目安
「たくさん水分を摂る」とざっくり記載しましたが、具体的な水分量の目安は、体重1kgにつき35mlとなります。
例えば、体重が50kgの場合は1,750ml、体重が70kgの場合は2,450mlです。
体重が増えるごとに、必要な水分量も比例していくので、自分にとっての必要量を把握して毎日意識して水分を摂るようにしましょう。
ただ、この水分必要量は飲料水からしかとれないわけでなく、食事からも20〜30%は摂取できるため、スープなどを積極的に摂り入れてしっかりと水分を補うといいですね。
汗をよくかく人はもっと水分が排出されている
上記で尿量の目安をお伝えしましたが、日常生活で汗をかく機会の多い人は、さらに多くの水分を排出しています。
暑い屋外で働いている人や普段からスポーツをしている人など、運動量が多い人はさらに水分補給をしっかりと意識してみてください。
また、汗をかくと水分だけでなく塩分も同時に排出されてしまいます。
水分と塩分が体内から失われると、熱中症のリスクが高まるため、塩分タブレットやスポーツドリンクも活用しながら水分・塩分補給を行いましょう。
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人の身体は水分不足になるとどうなる?
さて、ここまで人の身体での水の働きや水分摂取量と排出量のバランスについて紹介してきましたが、もし水分が不足してしまうと人の身体はどうなってしまうのでしょうか。
どの程度減少すると、どのような症状が出るのかを詳しく解説していきますね。
のどの渇きを感じはじめる
人は体内の水分量が2%失われると、のどが渇いたと実感しはじめます。
また他にも、めまいや吐き気を感じたり、ぼーっとしてしまったり、尿量が減少したりする症状もあります。
水分減少量が3%を超えると、それまで大量の汗が出ていても汗が出なくなってしまうこともあります。
これらの症状を感じたら、早めに水分を摂取するようにしましょう。
手足が震えたりふらついたりする
水分減少量が6%を超えると、手足が震えたりふらついたりする症状も出はじめます。
さらに頭痛や脈拍・呼吸の上昇など、さらに深刻な症状が出てくる可能性があるので、こうなるまでに早めに水分摂取をしておくのが大切です。
そのまま水分不足が続いてしまうと、チアノーゼや言語不明瞭などどんどん危険な症状に進行する恐れがあります。
呼吸困難に陥る
人の体内から水分が10%以上失われると、呼吸困難に陥り、最悪の場合死に至る可能性もあります。
つい水分を摂るのを忘れてしまう、という人は多いかもしれませんが、生命に関わるほど大切なものなので、ぜひしっかり意識して水分補給をしてください。
もし、食事が食べられなくても水分さえ摂れていれば、1ヶ月ほどは生存できると言われています。
それに対して、水分が摂れないと2〜3日で生命の危機に陥るとも。水の大切さがよくわかりますよね。
( summary )
ウォーターサーバーを活用して安心安全に水分を摂ろう

こちらの記事では、人の身体での水の働きや必要量、水不足になるとどうなってしまうのかなど、水の大切さを詳しく紹介しました。
今回紹介したように、人の身体を健やかに保つためには、水が必要不可欠です。
それだけ大切な水なので、なるべく安心して飲める安全なものを選びたい人は多いのではないでしょうか?
日本の水道水は、諸外国と比較して非常に安全性が高いものです。
しかし、身体が喜ぶ水を選ぶなら、さらに安全性が高くおいしさも感じられるウォーターサーバーの水をおすすめします。
ウォーターサーバーにも様々な種類がありますが、安全性の高いミネラルウォーターなどがボトルに詰められているものが主流です。
定期的に送られてくるボトルをサーバーに取り付けるだけで、手軽に温水も冷水も出すことができるので、水分補給を習慣化するのにも最適です。
ぜひ、ウォーターサーバーを活用して、身体に安心してとり入れられる水を飲んでみてくださいね。