こどもの水分補給には何を飲ませる?|種類や量、飲ませ方のポイントなど徹底解説

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「暑くなってくると、こどもの脱水が気になるけれど、どのぐらい水分を摂らせるべきだろう?」と気になっている人はいませんか。

大人は喉が乾くタイミングがわかるけれど、こどものタイミングは外からはわかりづらいので、心配になってしまいますよね。

そこでこちらの記事では、こどもの水分補給におすすめの飲料やその適正な量、飲ませるタイミングなど気になる内容を徹底解説します。

こどもが安心して活動できるための正しい水分補給について知りたい、という方は、ぜひ参考にしてみてください。


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こどもの水分補給には
「水」がおすすめ

 

はじめに、こどもの水分補給の際に積極的に取りたい飲み物の種類について紹介します。

結論からお話しすると、こどもの水分補給には「水」が最もおすすめです。

こちらでは、水がおすすめな理由やおすすめの飲み物の種類、おすすめできない飲み物を詳しく解説します。

 

水は分解のストレスがないので体に優しい

水は他の飲み物と比べて分解するストレスがないため、体に優しく水分補給ができます。
砂糖や添加物、保存料などが含まれていないため、純粋に必要な水分だけを補給できるのがポイントです。給できるのがポイントです。
また、体が吸収しやすい状態で飲むことができるので、消化や代謝をするために体に負担がかかりません。

 

カフェインレスの麦茶やルイボスティーも◎

こどもが安心して飲める飲み物として、カフェインが入っていないものが良いので、麦茶やルイボスティーもおすすめです。

こどもの成長過程において、過剰なカフェインの摂取は神経系に影響を与えるなどの問題があります。

不安感や頭痛、脳の成長の妨げなど、こどもの成長によくない影響を与える可能性が高いので、カフェインレスのものを選ぶようにしてください。

 

ジュースやスポーツ飲料は虫歯や肥満の原因に

こどもの水分補給のための飲料として、ジュースやスポーツ飲料を頻繁に選ぶのは虫歯や肥満の原因になるのでやめましょう。

甘いものが好きなこどもなら特に、水やお茶は飲んでくれないけれどジュースやスポーツ飲料は喜んで飲んでくれる、ということがあるかもしれません。

熱中症や脱水が心配で、なんでもいいから飲んでほしいと思ってしまうかもしれませんが、ジュースばかり飲むのに慣れてしまうと余計に水やお茶を飲んでくれなくなります。

ジュースなどは嗜好品だと考えて、1日の摂取量をきちんと決めて摂らせるようにしましょう。


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こどもの水分補給に必要な水分量

 

こどもの水分補給には、水が1番適していることをお伝えしましたが、必要な量はどのぐらいかも知りたいところです。

こどもと一口にいっても、年齢によって体格も違うので、目安となる水分量を表にまとめます。

体重に対する1日に必要な水分量目安
5kgの乳児 500ml
8kgの乳児 800ml
12kgの乳児 1,100ml
15kgの乳児 1,250ml
20kgの乳児 1,500ml
30kgの乳児 1,700ml 

・10kgまで:100ml/kg×体重
・10〜20kg:1000ml+(10kg以上の体重)×50ml
・20kg以上:1500ml+(20kg以上の体重)×20ml

これらの計算式に当てはめると、上記の表の数字になります。

ぜひ、我が子の水分適正量を知っておきましょう。

水分が足りないと便秘や熱中症を引き起こすことも

こどもの水分が足りなくなると、便秘や熱中症などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

便秘については、水分が不足することで便が硬くなり出にくくなるため、こまめに水分を取ることでやわらかい便が出るようになります。

また、暑い中で水分を摂らずに活動していると、体から​​大量の水分を失うため熱中症になるリスクも高まります。

熱中症になると頭痛、めまい、吐き気、脱力感、高熱などの症状が表れます。重篤な場合は、痙攣や意識障害を引き起こすことも考えられるので、きちんと定期的に水分補給をすることを忘れないでください。

 

こどもは喉の渇きに気づかないので大人が気にかけよう

特に赤ちゃんなどの小さなこどもは、自分の喉が渇いていることに気づかなかったり、喉が渇いていても上手く伝えられなかったりするので、大人が常に注意しておくことが大切です。

こどもが喉が渇いた、と気づいた時には、もうすでに脱水状態だったということも、よくある話です。

「ずっと飲ませていなかったな」ということがないように、次の見出しではこどもの水分補給の適切なタイミングについて紹介します。


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こどもの水分補給の適切なタイミング

こどもの水分補給をつい忘れてしまうのを防ぐために、どのようなタイミングで飲ませればいいかを覚えておきましょう。

 

大人が水分補給をするのと同じように行う

こどもの水分補給のタイミングについては、基本的に大人が水分補給をするのと同じタイミングで大丈夫です。

自分の喉が渇いて、お茶や水を飲むタイミングを考えてみましょう。

1〜2時間に一度、こまめに水を飲んでいるなら、子どもにもそのタイミングで水分補給をするようにしてあげてください。

体内に適切に水分を吸収させるためには、一気に大量の水分を飲むのではなく、こまめに少しずつ飲むのがおすすめです。

 

起床時や外出時、食事の時などタイミングを決めて

こまめに水分を摂るためのポイントとして、起床時や外出時、食事の時、遊び終わった時、など毎日のルーティーンの中でタイミングを決めておくのが良いでしょう。

朝起きたら、歯磨きをしてからまず水を1杯飲ませる、朝ご飯を食べ終わったらもう1杯、というようにしていくだけで、こまめに適切な量の水分を摂らせることができます。

また、夏場の暑い時期や、外で遊んでたくさん体を動かした時など、汗をかいて水分を失いやすいタイミングには、少し多めに水分を摂らせるのがおすすめです。


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小さいこどもの水分補給の方法は?

 

幼稚園や小学生ぐらいになると、自分で水やお茶を飲めるようになりますが、もっと小さなこどもだと上手く水分補給がさせられないこともあります。

ここからは、小さいこどもに水分補給をする時のコツやポイントを紹介します。

 

水やお茶を嫌がってもジュースばかりあげない

赤ちゃんや小さなこどもは、ジュースの美味しさを知ってしまうと、水やお茶を飲みたがらなくなる子もいるかもしれません。

しかし、だからといって毎回糖分がたくさん入ったジュースばかりあげてしまっては、体のためによくないです。

ジュースを飲みたがっても、1日の量をきちんと決めてそれ以上はあげないようにしましょう。

水やお茶をたくさん飲めなくても、少しずつ飲ませるようにして、それらの味にも慣れるように練習するのがおすすめです。

 

飲ませるグッズを変えたり温度を変えたりしてみる

特に赤ちゃんの場合、コップでゴクゴク飲むことが難しいことが多いので、哺乳瓶やスパウトを使うなどして、好みのグッズを見つけるのがいいでしょう。

ミルクを飲んでいる赤ちゃんなら、哺乳瓶が使えるかもしれませんが、母乳しか飲んだことがないと哺乳瓶も使えない可能性もあります。

そのような場合は、スプーンですくって飲ませたり、ストロー飲みを練習したり、それぞれに合った方法を探すのがおすすめです。

また、こどもによっては水の温度が好きではない可能性もあります。こどもに冷たすぎる水はよくありませんが、常温よりもぬるま湯が好きだったり、その反対だったりさまざまです。

どのような状態なら飲んでくれるか、いろいろと試してあげてください。


( summary )

まとめ

こちらの記事では、こどもの水分補給に適している飲み物の種類や適正量、水分補給のタイミングなど、気になる情報を詳しく紹介しました。

特に、暑い時期になってくると、子どもの脱水や熱中症が気になるものです。

とはいえ、甘すぎる飲み物ばかりを飲ませるのではなく、できる限り水やお茶を中心に水分補給させてあげることを心がけましょう。

子どもたちの健やかな成長のために、美味しい水を飲ませてあげてくださいね。