「こどもにおやつを食べさせることは悪いこと」と思っていませんか?
もちろん、食べさせるものや量、時間などを意識するのは大切ですが、こどもにおやつを食べさせるのは悪いことではなく、むしろ大切な栄養を摂るために必要なことです。
そこで今回は、こどものおやつの役割やおやつから摂りたい栄養素、おやつの与え方やおすすめのおやつなど気になることを詳しくご紹介します。
こどものおやつとの付き合い方にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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こどものおやつの役割
はじめに、こどもにとっておやつとはどのような役割を担うのかを詳しく知っていきましょう。
こちらの情報を詳しく知れば、おやつを与えることで罪悪感を感じることがなくなりますよ。1つずつわかりやすく解説します。
食事では摂り切れない栄養を補う
おやつは、食事では摂り切れないビタミンやミネラル、良質なタンパク質を補う役割があります。
例えば、おにぎりなら炭水化物、ヨーグルトならカルシウム、果物ならビタミンなどをおやつとして与えることで摂取できるということです。
こどもの消化器官はまだまだ未発達なので、一度の食事で必要な栄養素を摂取するのは難しいです。
そのため、おやつは「第4の食事」として栄養を摂取する機会とも言われています。
甘いものをあげる=おやつではない
おやつといえば、ついつい甘いお菓子を思い浮かべるかもしれませんが、甘いものだけがおやつではありません。
野菜のスティック、チーズ、ヨーグルト、フルーツ、手作りのサンドイッチなども立派なこどものおやつです。
これらのおやつは、砂糖の摂取を抑えつつ必要な栄養素を与えられるので、こどもの栄養摂取にとって強い味方となるでしょう。
甘いお菓子を取り入れるのも構いませんが、それだけでなく栄養バランスのいいおやつを工夫して与えてみてくださいね。
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こどものおやつで与えたい栄養素や食材
それでは、積極的にこどもにおやつで与えたい栄養素やそれが摂れる食材を具体的に解説します。
こどもにはどんな栄養素が必要で、それはどの食材から摂れるのかはとても大切なことなので、しっかり把握しておきましょう。
エネルギー源の炭水化物
こどものおやつは、エネルギー源となる炭水化物を中心に用意するのがおすすめです。
こどもたちは成長期なので、元気いっぱい遊んだり、学んだりしてエネルギー源を必要としています。
具体的な炭水化物が摂れる食材として、米や小麦粉、いも類などがあるので、おにぎりやパンケーキ、蒸しいもなどがおすすめです。
基本的には、これらの炭水化物をメインに選び、他の栄養素を組み合わせておやつを用意しましょう。
不足しがちなタンパク質
おやつにたんぱく質を取り入れることで、成長期のからだの成長をサポートできます。
チーズ、ヨーグルト、ナッツ、卵、豆類などはタンパク質を豊富に含んでいます。
ヨーグルトに果物をトッピングしたり卵と牛乳にパンをつけてフレンチトーストにしたりすれば、さまざまな栄養素を組み合わせたおやつになりますよ。
ミネラルやビタミン、食物繊維も
こどものおやつには、ミネラルやビタミン、食物繊維も欠かせません。これらの栄養素は免疫力を高め、健康な体を維持します。
新鮮な果物や野菜などをおやつに取り入れることで、幅広い栄養素をこどもに与えられますよ。
特に、自然な甘みの果物やカルシウム豊富な牛乳はこどもたちに人気のおやつなので、上手に取り入れていきましょう。
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こどもにおやつを与えるときのルール
ここまではおやつの大切さをお伝えしてきましたが、もちろんルールを決めた上で食べさせるのがとても重要です。
ここからは、こどもにおやつを与えるときに決めておきたいルールを紹介します。
時間をきちんと決める
まずは、こどもにおやつを与える時間をきちんと決めることが大切です。
時間を決めずにおやつを与えると、食事リズムを乱したり食事に対する興味がなくなったりする可能性もあります。
おやつの時間は、こどもの生活スケジュールに合わせて調整しましょう。
例えば、昼ごはんを12時に食べて夜ご飯を18時に食べるなら、どちらの食事にも響かない15時ごろにおやつを食べさせるのがおすすめです。「3時のおやつ」は理にかなった時間であることがわかりますね。
食べたがっても決めた量だけあげる
おやつを与える際には、もっと食べたがるこどもに対して決めた量を守ることが大切です。
おやつがおいしいからと食べすぎてしまうと、食事が食べられなくなるかもしれません。
おやつは、あくまでも食事の補食だと念頭に置いて、3食の食事を邪魔しないように与えるようにしましょう。
市販のおやつはなるべく遅らせて
市販のおやつは砂糖や塩分が多く含まれているものが多くおいしいので、こどもたちが好みますが、健康の観点からは与えすぎはよくありません。
市販のおやつの味を知らないうちは欲しがることもないので、なるべく年齢が上がるまでは与えないというのも1つの方法です。
年齢が小さいうちはおにぎりやチーズ、果物などをおやつとして与えるようにしましょう。
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こどもの年齢別のおすすめおやつ
ここからは、こどもに食べさせたいおやつを年齢別に紹介していきます。
1歳〜1歳半ごろはおにぎりやバナナなど
1歳から1歳半ごろのこどもたちは、手づかみ食べが得意になる時期です。
この時期のおやつには、小さな指でつかみやすい食材がおすすめです。
小さいおにぎりやバナナ、スティック状に切った蒸し野菜などを用意しましょう。
おにぎりなら炭水化物を摂れる上に、具材を混ぜ込むことで他の栄養素もプラスできますよ。
1歳半〜2歳ごろはいもや蒸しパンなど
1歳半から2歳ごろになると、こどもたちは噛む力がついてきたりしっかり食べられるようになってきたりします。
この時期には、腹持ちのよいいも類や蒸しパンなど幅広い食材を食べさせて、食材のバリエーションを増やしていきましょう。
日中の活動を支えるエネルギー源を、おいしいおやつで摂取させてあげてくださいね。
2歳以降は満足感の高いサンドイッチなど
2歳以降のこどもたちは、食事のバリエーションへの興味がさらに高まります。
この時期には、満足感の高いおやつとしてサンドイッチを取り入れてみましょう。
サンドイッチは具材を入れ替えることでさまざまな味わいを楽しむことができ、与えたい栄養素から具材を選ぶこともできます。
タンパク質をプラスするならハムや蒸し鶏、チーズを挟んだり、ビタミンをプラスするならフルーツサンドもおすすめです。
さらに、サンドイッチならこどもたちと一緒に作るところから楽しめるのも魅力的です。
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おやつと一緒に水分補給も忘れずに
こどもにおやつを与える際には、水分補給も忘れずに行いましょう。
こどもの水分補給にも注意したいポイントがあるので、チェックしてみてください。
飲み物は水やお茶が最適
こどもたちがおやつを食べる際の水分補給には、水やお茶を選ぶのがおすすめです。
水はミネラルが豊富で余計なものを含まないので、こどもが成長する中での水分補給にぴったりです。
お茶も糖分などを含まずミネラルを摂取できるのでおすすめですが、麦茶などカフェインを含まない種類を選ぶようにしましょう。
ジュース類は糖分の摂り過ぎに
ジュースは甘くておいしくこどもが欲しがるかも知れませんが、糖分が過剰に含まれていることが多いため、飲ませ過ぎに注意してください。
こども用のジュースや野菜ジュースなら大丈夫と思うかも知れませんが、それでも糖分は含まれているので与えすぎると虫歯や肥満の原因となることもあります。
ジュースに慣れすぎると水やお茶を嫌がることもあるので、なるべく水やお茶を中心に与えるのがおすすめです。
ウォーターサーバーがあれば水分補給がお手軽
ウォーターサーバーを導入すると、こどもに安心安全でおいしい水を手軽に飲ませることができるので、便利です。
ウォーターサーバーは冷水と温水の両方をすぐに使うことができるので、食事やおやつに合わせて適温の水を選ぶことができます。
ボタンを押したりノズルをひねったりするだけで簡単に水が出るので、こまめに水分補給をする習慣もつけやすくなりますよ。もちろん、温水が簡単に出ないようにチャイルドロックもあります。
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こどものおやつと上手に付き合おう

こちらの記事では、こどものおやつの役割やおやつと上手に付き合うためのルール、おすすめのおやつなどを詳しく紹介しました。
「おやつ」と聞くと、あまり与えてはいけないものと思いがちですが、与えるものや量、時間などを調整することで、こどもにとって大切な栄養摂取の「第4の食事」となります。
ぜひ、今回紹介した情報を参考に、こどものおやつと上手に付き合っていってくださいね。