ペットに飲ませる水は水道水とミネラルウォーターのどっちがいい?

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ペットに飲ませる水について
このようなお悩みはありませんか?

「ペットにミネラルウォーターを飲ませてもいい?」
「ペットに飲ませる水はどのように選べばいいの?」
「犬猫以外のペットにはどんな水を使えばいい?」

私たちの身体の多くが水分でできていることと同様に、ペットの身体の多くも水分でできているため、毎日水を飲むことは重要と言えます。

そこで気になるのが「水選び」。
私たちの身近にはさまざまな種類が存在しているため、どの水をペットに飲ませれば良いのか悩んでしまうことも多いでしょう。

とは言え、私たちは水道水や市販の水を飲んでも健康に被害なく安全に飲むことができますが、同じようにペットにとっても安全に飲むことができるとは限りません。

しっかりとペットの安全面にも配慮した水選びをする必要があるのです。

そこで、本記事ではペットに飲ませる水の選び方について、飲ませる水の種類や選んではいけない水などについてご紹介していきます。


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ペットにはどの水を飲ませるのがいいの?

一言で「水」といっても、水道水・ミネラルウォーター(軟水)・ミネラルウォーター(硬水)など、さまざまな種類がありますが、ペットにはどの水を飲ませればいいのでしょうか?

衛生面の問題から、水道水をあげたほうが◎

結論から申し上げますと、衛生面の問題からも水道水を飲ませるべきだと言われています。

というのも、日本では、水道法により水道水の塩素消毒が義務づけられています。蛇口の水において遊離残留塩素を0.1mg/L以上保持することが定められています。

「遊離残留塩素」と聞くとペットの身体に悪そうなイメージがありますが、塩素系の解毒剤が入っていることで、水の中で繁殖する細菌の数を大幅に減らすことにも繋がっています。水道水に含まれている塩素の量は1.0mg/L以下とする目標も定められていますので、日本の水道水は人間の身体はもちろん、ペットの身体にも悪影響は一切ない安全性を保っています。

ただし、自宅の水道水を井戸水や川から引いているという場合は、一般的な水道水ほど安全性は高くなく、細菌が繁殖していることが考えられます。そのような場合は水道水は飲ませないようにしましょう。


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もしミネラルウォーターをあげるなら
できるだけ軟水を選ぼう

結論から申し上げますと、ペットに飲ませる水は水道水が理想的ですが、ミネラルウォーターを飲ませる場合は硬水ではなく「軟水」の水を選ぶようにしましょう。

というのも、海外に多い硬水のミネラルウォーターには、マグネシウムやカルシウムが豊富に含まれているため、ペットに飲ませてしまうと尿結石症を引き起こす原因になってしまう恐れもあると考えられているからです。

ペットの尿結石症と硬水のミネラルウォーターの関係性については、明確ではない部分もあるため、健康的な犬であれば硬水を飲んでも尿結石症になるリスクはないと言われることもあります。しかし、硬水を飲むことで尿結石症になり、大切なペットが頻尿や血尿などの症状に悩まされる可能性が少しでも高くなるのであれば、そのようなリスクは避けるべきかもしれません。

このような理由から、ペットには水道水を飲ませることを基本と考えて、水にこだわりたい場合はペットに負担になる栄養素が含まれてない軟水のミネラルウォーターもしくはペット用のミネラルウォーターを選んで飲ませるようにしましょう。


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半日〜1日、お皿に入れておくものだから
水道水のほうが衛生的

水道水だと細菌が繁殖しにくい

ペットに与える水は半日〜1日ほどお皿に入れておくことが多いため、水道水を選んだほうが衛生的です。

というのも、水道水に含まれている解毒剤は、常温で放置しても3日間ほど効果を発揮するため、ペットのために常温で1日置いておいても細菌が繁殖することを防いでくれるからです。

もちろん、こまめに水を交換するという場合は軟水のミネラルウォーターでも問題ありませんが、水の交換を忘れてしまった場合は細菌が繁殖しやすくなってしまいますので、誤ってペットが放置された水を飲んでしまうことを考えると、やはり水道水を選ぶことが無難でしょう。

ただし、水道水であっても完全に細菌の繁殖を防ぐわけではありません。水道水だから安心とは思わずに、水の交換はこまめにしてあげましょう。特に、気温の高い夏場などの細菌が繁殖しやすい時期は、水道水であっても頻繁に水を交換するようにしてください。


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ペットが水道水を
嫌がる場合は?

水道水を嫌がったらカルキ抜きをしてみて

ペットに水道水を飲ませる場合に嫌がる場合もあります。 その主な理由になるのが水道水の消毒のために含まれている「カルキ(次亜塩素酸カルシウム)のニオイだと言われています。

カルキ臭が原因でペットが水道水を嫌がる場合は「カルキ抜き」をすることで、水道水を飲んでくれる場合も多いです。

カルキ抜きの方法としては、水道水を冷やす・朝イチの水道水を飲ませない・水を容器に入れて振ってから飲ませるなどの方法があり、このようにカルキ抜きをすることでペットが飲んでくれる可能性が高くなります。

カルキ抜きの方法としては、水道水を半日から1日放置するという方法もありますが、カルキ抜きをしている間に細菌が繁殖してしまいますので注意しましょう。


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どのペットでも
基本的に水道水でOK

基本的に水道水を使えば大丈夫◎

犬・猫に水を飲ませることはもちろん、うさぎやハムスター、さらには熱帯魚などのさまざまなペットに水を使うことがありますが、基本的に水道水で問題ありません。

ただし、水の中で生活する熱帯魚に関してはそのまま水道水を使ってしまうと、塩素系の解毒剤が熱帯魚にとって害になってしまいますので、しっかりとカルキ抜きをしてから使用するようにしましょう。

また、日本の水道水はpH5.8以上8.6以下の弱アルカリ性に保たれていますので、中性や弱酸性のpHの水質で生活している熱帯魚を飼育する場合には、カルキ抜きだけではなくPhの調整をする必要もあります。

ペットに飲ませる水に関しては水道水をそのまま与えても問題ありませんが、水中で生活する熱帯魚などのペット使用する水に関しては水道水に一工夫することが大切です。


( summary )

良いペットライフを

本記事ではペットに飲ませる水の選び方について、飲ませる水の種類や選んではいけない水などについてご紹介していきました。

お伝えした通り、日本の水道水は世界でもトップクラスに安全に保たれているきれいな水ですので、ペットの飲ませる水に関しては基本的には水道水を与えることが安全です。

水道水に含まれている塩素系の解毒剤はごく少量人間の身体にもペットの身体にも悪影響はありませんが、どうしても塩素系解毒剤の存在が気になるという場合は、市販で販売されている軟水のミネラルウォーターやペット用のミネラルウォーターを選ぶようにしましょう。

ぜひ本記事を参考にしてペットに飲ませる水を正しく選んで、良いペットライフをお過ごしください。