家でおいしいコーヒーづくり|水道水を使ったおいしい淹れ方

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家でドリップコーヒーを楽しんでいる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか? 「もっと、おいしい一杯になればいいのに!」と思っていらっしゃる方に、おいしいコーヒーを淹れるポイントをいくつかご紹介します。


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おいしい一杯のために
水道水で気を付けたいこと

水道水でおいしいコーヒーを淹れることができます。
おいしく淹れるために、気をつけたいことをご紹介します。

   

女性がテーブルで白湯を飲む写真

カルキ臭を減らす

飲みものであるコーヒーの主成分は水になります。高級なコーヒー豆などこだわりをもって淹れるのなら水にもこだわることが大事です。水道水のままだとカルキなどの塩素が入ることでコーヒーの香りを損ねてしまう可能性もあります。

水道水の塩素でカルキ臭いものは一度沸かして沸騰させることで軽減することができます。活性炭の入っているろ過器、浄水器などをつけるともっと軽減されます。

朝最初に出る水を使わない

朝いちばんで蛇口から出る水は使わないようにしましょう。前の日からの溜水となっているからです。

鉄分が多い水を使わない

古い蛇口や水道管から出てくる水などは鉄分が出る場合があります。鉄分が入ってしまうと味や色にも影響があるためおすすめできません。


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硬水と軟水で
コーヒーの味が変わる!?

硬水はミネラルを多く含んでいる水で、軟水はミネラルが少ない水です。 軟水で飲むのと硬水で飲むのは大きく味が変わってきます。 コーヒー豆によっては硬水が合うというものもありますが、ほとんどの場合はミネラルが少なめの軟水を使う方がおすすめです。

軟水で淹れたコーヒー

軟水で淹れたコーヒーは、まろやかな甘さがあり、コーヒーの酸味も際立つ味になります。軟水の特徴のとろみのような口当たりがあって飲みやすさとコクを感じることができます。コーヒー豆のそのままの香りを楽しむのであれば軟水がよいでしょう。

軟水で淹れたコーヒーは酸味が際立つのはなぜなのでしょうか。 コーヒー豆に多く含まれているのがクロロゲン酸です。これはポリフェノールの一種でコーヒー独自の色や酸味、香りのもとになっています。ポリフェノールは抗酸化物質のことでガンや糖尿病の予防を始めたとした様々な健康効果があると言われています。抽出する水の硬度によりクロロゲン酸の算出濃度は変わります。クロロゲン酸は軟水で淹れるほうが多く抽出されるため、軟水で淹れたコーヒーは酸味が際立つということになります。

硬水で淹れたコーヒー

硬水で淹れたコーヒーは、コーヒー独自の酸味はなくなり、苦みの方が際立ちます。水の硬度が高い時は苦みが強まり、コーヒーの深みを味わえます。

   

PHについて

硬度だけではなく、水のPHもコーヒーをおいしく飲むことに関係があります。PHは水中の水素イオンを数値化したもので0から14段階で評価します。7以上がアルカリ性、7が中性、7以下は酸性です。コーヒー豆自体は酸性ということもあり、酸性の水を使ったコーヒーだと酸味が強くなり、アルカリ性の水は酸味を中和するので酸味が少なくてまろやかな味わいに仕上がります。

   

コーヒーの適切な温度について

温度が高くなればなるほど抽出効果も高くなります。 コーヒーの味には、クロロゲン酸、カフェイン、トリゴネリンが関わっている成分だと知られていますが、これはコーヒーの酸味や苦みに影響する成分になります。 クロロゲン酸は、主に酸味に影響している成分です。深煎りにすると含有量が減り、深煎豆で淹れると苦みが強くなります。 水の温度が高いとコーヒー成分も多く抽出されますが、コーヒー豆の成分が多く抽出されたとしても味がよくなることでもありません。高温で淹れたコーヒーは、苦味や酸味が強くなりすぎたり、雑味が出てしまったり、あまりバランスがよい味にはなりません。

インスタント、ペーパードリップにちょうどいい温度は80〜90℃くらいが適温であるとも言われています。これを目安にして、自分好みの味になる温度を知るのも良いかもしれません。温度の調節は温度設定ができる電気ケトルやお湯の温度が明確なウォーターサーバーなどが便利です。


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簡単!ドリップコーヒーのおいしい作り方

ペーパーフィルターにコーヒーの粉を入れてお湯を注ぐという一般的なコーヒーの淹れ方をご紹介します。
ほかの抽出の仕方と比べると味にまろやかさが出て、成分が吸収されてコクのある味になります。

    

コーヒーを淹れる女性の写真

   

はじめに

コーヒーの粉と、空のドリップフィルターを別々に用意します。 コーヒーの粉は販売店で買え、豆を挽いてもらうことができます。 フィルターは、100円ショップやドラッグストアなどで購入できます。 ドリッパーはそこの抽出孔が1つのものと3つのものがあります。1つだとゆっくり抽出されるのでコーヒー成分が溶け出しやすくて味わいも濃くなります。3つのタイプは早く抽出されるため、軽くあっさりとした味わいになります。

   

1.お湯を沸かす

95℃前後で高温なほど濃い味のコーヒーになるので好みに合わせた調節をします。

   

2.ペーパーフィルターのセット

ぺーパーフィルターの紙の継ぎ目を折り曲げたらドリッパーの上に置きましょう。

   

3.必要なコーヒー粉を計る

コーヒー用のメジャースプーンを使って量を準備します。 1杯分10g、2杯分20g、3杯分25g~30g、4杯分35g~40gです。一般的なコーヒー用のメジャースプーンだと1杯10gで大さじスプーン2杯も約10gなので代用できます。

   

4.コーヒー粉をいれる

コーヒー粉をペーパーフィルターに入れます。ドリッパーの側面を軽くたたき、粉が平らに広がるようにしてドリッパーをサーバーの上に置きます。1杯淹れるときはカップの上に直接ドリッパーをのせてもよいでしょう。

   

5.蒸らす

はじめにお湯を少量注いで粉全体にお湯を含ませ、20秒くらいそのまま蒸らします。蒸らしが長いとコーヒーの味は濃くなるので好みに合わせます。蒸らしで注ぐお湯の量はドリッパーの下にあるサーバーに少量たれてくる程度です。

   

6.お湯を注ぐ

蒸らした後に本格的にお湯を注いでいきましょう。1杯130mlのお湯の量が目安です。お湯の注ぎ方はドリッパーのメーカーにより異なります。 また、コップが冷たいと温度が急激に下がってしまうので温めておいたコップに淹れると温度が保てます。

(summary)

ウォーターサーバーで簡単にコーヒーを

ウォーターサーバーは、コーヒーに合う軟水の水が使われていることがほとんどです。お湯の温度に気を遣わずにコーヒーを淹れることもできます。わざわざお湯を沸かすような手間もかかりません。ウォーターサーバーがあれば、家でのコーヒーづくりが簡単にできます。温度調節もしなくていいですし、コーヒーが飲める温度のお湯がすぐに出てくるのでおすすめです。