水道水はそのまま飲んで安全なの?|水道水をおいしく飲む方法も紹介

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私たちが生きていくうえで欠かせない飲み水。

しかしながら、水道水にはあまりおいしくないイメージがあり「水道水はそのまま飲んで安全なの?」と疑問を抱くことはないでしょうか。そのまま飲んでよいのか知ることができれば、安心して水道水を飲めますよね。

そこで今回は、水道水はそのまま飲んで大丈夫なのかという疑問にお答えしながら、
おいしく飲む方法も紹介します。


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水道水はそのまま飲んでも安全

  

水道水はそのまま飲んでも大丈夫です。

その理由は、日本の水道水は水道法による基準があり、飲み続けても健康に問題がないよう厳しく管理されているからです。

国土交通省の資料によると、世界で水道水を飲める国は日本を含めてたったの12ヵ国。国の数を見ると「水道水が飲める国」というのは、とても貴重なことがわかります。

しかしながら、場合によっては水道水をそのまま飲むのをおすすめしない理由があるのも事実です。次の項目で詳しく紹介します。


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水道水をそのまま飲むのをおすすめしない理由

  

日本の水道水は厳しい基準をクリアしており、安全に飲むことができます。

しかし、場合によっては水道水をそのまま飲むのをおすすめしない理由は、以下の5つがあります。

1. 鉛製給水管による鉛の影響
2. 鉄製給水管の劣化の恐れ
3. 貯水タンクの汚れ
4. 塩素濃度の高さによるカルキ臭
5. トリハロメタンによる影響

それぞれ紹介していきます。

 

1. 鉛製給水管による鉛の影響

日本では、水道が普及し始めた昭和46年から60年頃まで鉛製の水道管を使用していました。鉛製の水道管は安価で柔らかく、加工しやすいというメリットがあったのです。

しかしながら、鉛製の給水管の中に水道水が長時間残ることで、水質基準を超える鉛の量が溶け出す恐れがあることが分かりました。平成元年より鉛が溶け出す恐れのある給水管の取り付けはしないこと、ビニール製の給水管への取り換えが順次行われています。

現在も鉛製の水道管の取り換えは行われている段階であり、日本国内すべての水道管の取り換えが完了しているわけではありません。

なお、お住まいの地域が鉛製の水道管かどうかは、地域の水道局に問い合わせると確認ができます。

 

2. 鉄製給水管の劣化

鉄製の給水管は、鉛製とともに以前は主流の給水管であり、耐久性や耐震性に優れていることから長く使用されてきました。

しかし、鉄であるため長期間の使用によりさびてしまい、水が変色したり水道管が劣化したりというトラブルがあります。水の変色とは、サビの色である赤茶色が混じるようになります。

鉄製の水道管の耐用年数は40年のため、40年前に設置された鉄製の水道管の取り換えを現在行っているところです。

 

3. 貯水タンクの汚れ

マンションには水を引く方法が2つあり、貯水タンクから給水する方法と、一軒家と同じように水道管から直接水を引く方法があります。

マンションの屋上に丸い形や四角い形の貯水タンクを見かけることがあると思いますが、そのようなマンションは貯水タンクから各部屋に水を給水しています。

貯水タンクは常に水が引き込まれているため、水アカやカビが発生していることがあるのです。そのため、貯水タンクには定期的な点検と清掃が必須です。

貯水タンクの点検は以下のように定められています。

・10トン以上の貯水タンク…国が指定した機関による定期点検が義務づけ
・10トン未満の貯水タンク…所有者の管理に任せる

10トン未満の貯水タンクの管理は所有者次第であるため、点検・清掃をしていない貯水タンクがあるかもしれません。

 

4. 塩素濃度の高さによるカルキ臭

水道水には必ず残留塩素(カルキ)が含まれており、塩素は私たちの体を守るために必要なものです。しかし、塩素が多く含まれるほど、鼻にツンとくるカルキ臭がするため「水道水が美味しくない」と感じます。

なぜ水道水に塩素が必要なのかというと、水道水のもととなる川や湖の水には微生物がいるため、塩素で殺菌・消毒しないとさまざまな病気の原因となるからです。

水道に含まれる塩素の量は、水道法により0.1mg/ml以上を保つように定められています。しかし、塩素が多いと水道水の味に影響することから、塩素は1mg/ml以下という目標値があります。地域によっては、塩素の目標値をさらに低く設定しているところもあります。

なお、WHO(世界保健機関)のガイドラインでは5mg/ml以下と定められているので、人の体への影響はありません。

人の体に影響はないとはいえ、残留塩素を強く感じると水道水を飲みづらいですよね。そして、料理で残留塩素が多い水道水を使うと、味にも影響することがあります。

 

5. トリハロメタンによる影響

水道水の塩素消毒により、発がん性のあるトリハロメタンが生成されることがあります。

トリハロメタンは、消毒の過程で水の中に含まれる有機物と反応し生成されると言われています。

トリハロメタンは水道法で厳しい基準が設けられていますが、基準値はゼロではありません。トリハロメタンが微量ながらも水道水に含まれているかもしれないと考えることから、水道水に抵抗を抱く方もいます。

しかし、トリハロメタンは煮沸や浄水器で除去できます。煮沸したり、浄水器を使用することでカルキ臭も消えますので、水道水をおいしく飲むことができます。


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水道水をおいしく飲む方法
   

水道水をおいしく飲むには、煮沸消毒と浄水器を取り入れる方法があります。

それぞれ詳しく紹介します。

 

水道水を煮沸消毒する

水道水を煮沸することで不純物や残留塩素が取り除かれるため、おいしく水道水を飲めるようになります。

ここで注意したいのが、煮沸するときはただ水道水を沸騰させればよいわけでないことです。水道水を煮沸する方法を紹介します。

1.  やかんか鍋に水道水を入れ、蓋をして火をつける
2.  沸騰したら蓋を外し、10分ほど煮沸させる

10分以上と聞くと「そんなに煮沸しないといけないの?」と思われたかもしれません。

残留塩素を取り除く目安は5分、トリハロメタンを取り除く目安は10分と言われており、数分ではできないのです。トリハロメタンは水の温度が高くなるほど増えるため、増えた後に取り除くまで10分は煮沸が必要です。

煮沸した後の水道水は長期保存できない

煮沸した後の水道水は塩素が抜けており、雑菌が繁殖しやすい状態のため長期保存はできません。

特に常温下では雑菌が繁殖しやすいため、煮沸させた水は容器に入れて蓋を閉め、冷蔵庫で保管します。容器に入れる前に、水を張ったボウルでやかんや鍋ごと冷やすと、容器に移しやすいです。

煮沸した水道水は、その日のうちに使い切るようにしましょう。

 

浄水器を取り入れる

浄水器を取り入れることで、水道水に含まれる不純物や残留塩素を取り除くことができます。

浄水器は水道に取り付けるものや、水道水を入れるポット型もあります。手入れをすれば長年使えるのが浄水器のメリットです。

反対にいえば、手入れをしないとフィルターが汚れ、不純物や残留塩素を取り除けなくなります。美味しさと安全を考えて浄水器を取り入れたのに、結局水道水をそのまま飲むことになるのはショックですよね。

浄水器を取り付ける場合は、フィルターを適切な時期に交換しましょう。そして、フィルター交換にかかる費用を事前に確認しておくと安心です。

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