アルカリイオン水とは?期待できる効果と飲んではいけない人

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一時期ブームとなったアルカリイオン水ですが「アルカリイオン水って何?」「どんな効果があるの?」と疑問に思うのではないでしょうか。

この記事では、アルカリイオン水とは何かを解説しながら、アルカリイオン水の期待できる効果も紹介しています。

あわせてアルカリイオン水を飲んではいけない人も紹介していますので、アルカリイオン水に興味がある人は参考にしてください。


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アルカリイオン水とは?

アルカリイオン水とは、アルカリイオン生成器を使ってつくられたpHが9.0~10の弱アルカリ性の水のことです。

水(H2O)は水素イオン(H⁺)と酸化物イオン(OH⁻)からなり、水素イオンが高いか低いかを表すのがpH(ペーハーまたはピーエッチ)です。
pHによって弱性・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性の性質に分けられます。

液体の性質とpH値の範囲は以下のとおりです。

液体の性質pH値の範囲
酸性pH < 3.0
弱酸性3.0 ≦ pH < 6.0
中性6.0 ≦ pH ≦ 8.0
弱アルカリ性8.0 < pH ≦ 11.0
アルカリ性11.0 < pH

pHはあらゆる水分の水素イオン濃度を表すことができ、聞いたことがあるかもしれませんが、人の血液や肌のpH値も表示が可能です。

人の血液のpH値の正常範囲は、およそ7.35~7.45の間で弱アルカリ性に保たれています。

人の肌のpH値の正常範囲は、およそ4.5~6.0の間で弱酸性に保たれており、オイリーな肌ほど酸性に、乾燥肌だとアルカリ性に傾きます。


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アルカリイオン水の安全性

弱アルカリ性のアルカリイオン水ですが「飲んでも大丈夫?」と気にされる人もいるのではないでしょうか。

アルカリイオン水は、1990年代にアルカリイオン整水器検討委員会という第三者委員会の調査によって、品質・有効性・安全性が確認され、厚生労働省に提出されています。
そして2005年の薬事法にて、家庭用医療機器として位置づけられました。
これらのことから、アルカリイオン水は安全性が高いといえます。


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アルカリイオン水の期待できる効果

アルカリイオン水は、胃腸のあらゆる症状を改善する効果が期待できます。
ここでは、アルカリイオン水が胃腸の不調にどのような効果をもたらすのかを紹介します。

  

胃もたれ・胸やけを改善

研究の結果、アルカリイオン水は胃酸過多による胃もたれ・胸やけ・胃の痛みなどの症状の改善が期待できることが明らかになっています。

胃は強酸性を保っていますが、暴飲暴食をしたり強いストレスを受けたりすると、胃酸と胃粘膜の分泌バランスが崩れてしまいます。
その結果、胃酸が過剰に分泌されてしまい、胃もたれや胸やけ・胃の痛みを引き起こします。
また食べものとの反応でげっぷが出やすくなったり、胃酸が食道まで上がったりといった症状も胃酸過多による症状です。

アルカリイオン水を飲むことで、酸性に傾き過ぎた胃と腸を整え、胃酸過多による症状の改善が期待できます。

  

便秘や慢性下痢を改善

アルカリイオン水は、便秘や慢性下痢を改善する効果が期待できることも研究の結果で明らかになっています。

ラットを用いた実験では、アルカリイオン水を飲んだラットは、水道水を飲んだラットと比べると善玉菌が増加し悪玉菌が減少したことがわかりました。
便秘や慢性下痢は、腸にある善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで引き起こされるといわれています。
加えて胃酸過多は胃が動き過ぎている状態のため、便秘になりやすくなります。

アルカリイオン水を飲むことで腸内細菌のバランスと胃酸を整えることができ、健康的なお通じが出るよう促すことができるとされています。


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アルカリイオン水は医薬品のような即効性はない

アルカリイオン水は胃腸の症状を改善する効果が期待できることを解説しましたが、医薬品のような即効性はないことを覚えておきましょう。

人に対するアルカリイオン水の研究報告は、アルカリイオン水を毎日1L、2週間以上を継続したことによる結果です。
アルカリイオン水を継続的に飲むことで効果が得られるため、医薬品のような即効性はなく、比較的軽度な胃腸の症状に緩やかに作用するといえます。

またすべての胃腸の症状や病気に効果があるわけではありませんので、現在胃腸の症状に悩まれている方は、専門の医療機関にて相談されることをおすすめします。


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アルカリイオン水の飲み方

アルカリイオン水を飲むときは、飲み始めのpHの値と飲む量に注意が必要です。

水道水のpH基準値は5.8〜8.6とされているため、私たちの体はpH9.0~10のアルカリイオン水に慣れていません。なお東京の水道水のpHは7.0程度です。
そのためアルカリイオン水を飲み始めるときには、まずは低めの設定(pH8.0~9.0くらい)にして、コップ一杯から飲みます。

2週間ほど飲み続けて体が慣れてきたら、少しずつpHの値を上げ、飲む量も増やしていきましょう。


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アルカリイオン水を飲んではいけない人

アルカリイオン水は、pHが9.0~10という性質から飲んではいけない人がいます。
アルカリイオン水を飲んではいけない人を紹介しますので、ご自身やご家族が当てはまらないか確認をしましょう。

  

腎臓の疾患がある人

腎臓の疾患がある人はアルカリイオン水を飲んではいけません。
腎臓は体内の酸とアルカリのバランスを調整する役割がありますので、腎臓の疾患がある人がアルカリイオン水を飲むと、バランスが傾くリスクがあります。
バランスが傾くと免疫力が低下することや、疲労感、しびれ、けいれんなどの体調不良を引き起こすことがあります。

  

持病のある人

腎臓の疾患のある人だけでなく、持病のある人も注意が必要です。
人によってはアルカリイオン水を飲まないほうがよいケースもありますので、持病のある方は、アルカリイオン水を飲む前に必ずかかりつけの医師に相談してください。
またアルカリイオン水を飲んでから異常を感じた場合も医師に相談しましょう。

  

薬を飲んでいる人

薬はアルカリイオン水で飲まないようにしましょう。
薬の有効性は水で検証されていますので、アルカリイオン水で飲むと薬の効果が得られないことがあります。
薬は医療機関から指示されたとおりに正しく飲みましょう。

  

赤ちゃん・小さいお子様

赤ちゃんや小さいお子様は、アルカリイオン水を飲むとお腹へ刺激となることがあります。
特に生まれたばかりの赤ちゃんは消化機能が未発達ですので、アルカリイオン水は控えると安心です。


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誰もが飲める水なら天然水がおすすめ

アルカリイオン水は飲んではいけない人がいるため注意が必要ですが、天然水であれば誰もが安心して飲めます。

天然水のpHはくみ上げる地域によって異なりますが、おおむね7.0~8.5の範囲で中性から弱アルカリ性となっており、アルカリイオン水よりもpH値が低いです。

また天然水は地下深くからくみ上げているため安全で、水道水のような塩素消毒が不要なため、おいしくいただけます。

なお、天然水は水に含まれるミネラルの量によって硬水と軟水に分けられており、天然水を選ぶときは軟水を選びましょう。

日本は土壌や気候から軟水の地域がほとんどで、古くから軟水を飲んできた私たちの体に合っています。また日本の水道水もほとんどが軟水です。

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まとめ

本記事では、宅配型ウォーターサーバーについて、特徴や浄水型ウォーターサーバーとの違い、設置するメリット・注意点を解説していきました。
自宅で天然水が飲みたい!なら、迷わず宅配型ウォーターサーバーを選びましょう。
また、宅配型ウォーターサーバーの中でも、チェックするポイントは下記です。

・好みの味か
・ウォーターボトルをセットは上か下か
・ワンウェイボトルはリターナブルボトルか
・水のノルマはあるか(配達数や宅配のタイミングを変更できるか)

ぜひこれらを参考に、あなたに合った宅配型ウォーターサーバーをお選びください。